パネリストのご紹介 高木優治様

新宿区保健所衛生課管理係・高木優治様≫

東京都では、野良猫問題の解決を目指すことを目的に平成11年3月に「猫の適正飼育推進策案」を答申した。それに伴い、平成12年12月に「飼い主のいない猫との共生プラン地域」の要請を受け東京都・当該町会役員・活動団体・地域住民の方々と話合いを持ちモデルプラン実施自治体として2004年 NPO活動推進自治体フォーラム第3分科会にてディスカッションをしている。
    

■第3分科会

「より良い地域づくりのための協働のあり方とは ~NPOと行政の協働は、NPOと行政だけの利益になっていないか?~」


 第3分科会は全体の参加者の約4割が参加した、関心の高い分科会であった。冒頭、コーディネーターの早瀬昇氏(大阪ボランティア協会理事・事務局長)が、NPOに関する現状やNPOと行政の協働を促進する上での論点を整理した。次に、NPOと行政の協働の事例として、3例報告された。

 1例目は、熊本県水俣市の「寄ろ会みなまた」。研川英治氏(水俣市教育委員会生涯学習課事務史員)が報告した。水俣病によって分断された地域コミュニティを再構築するため、26の行政区ごとに住民の自治的組織「地区寄ろ会」が発足。その集合体が「寄ろ会みなまた」。住民参加型のまちづくりや地域社会で子どもを育んでいくための受け皿づくりを推進している事例だった。

 2例目は、東京都新宿区の「NPO法人ねこだすけ」。工藤久美子氏(NPO法人ねこだすけ代表理事)によれば、「人と動物との適切な関係づくり」を目的に、命ある動物やねこの擁護、愛護、適切な管理などを行う個人活動のネットワークの広がりが、「ねこだすけ」発足のきっかけ。野良猫を「地域ねこ」として管理することにより、命を大切にする地域社会づくりを実現している取り組みが紹介された。

 3例目は、千葉県四街道市の四街道プレーパークどんぐりの森。古川美之氏(四街道プレーパークどんぐりの森代表)が子どもたちが自由な発想で自分の責任で遊ぶことで、自主性や社会性を育み、豊かな自然の中で遊ぶことにより自然の大切さを知る遊び場(プレーパーク)をつくる活動を報告した。

 午後には、東京都新宿区と千葉県四街道市の行政側の担当者が加わり、NPOと協働する現状について、つっこんだ議論が交わされた。

 最後に早瀬氏は3例の報告を受け、「地域の主役は市民である」、「行政は地域課題を解決する際のファシリテーター役を、またNPOは課題解決していく関係者間の対話の推進役を果たすことが望まれる」と締めくくった。

(記録:鈴木歩)

2004年 NPO活動推進自治体フォーラムより抜粋
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